パニック障害になったきっかけ③
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2年ぶりに戻ってきたあのパニックの感覚。
でも2年前は薬飲んだら治ったし、すぐ治るものだろうと思っていました。
とりあえずまた次同じような症状が出た時のことを考えて、最寄り駅の心療内科をチェックチェック。
チェックはしたものの、まぁ行くことないだろーなーって。
でもそのチェックが、この後すごく重要だったと気づくことになります。
数日後。
私はまた同じ得意先に伺うことになり、同じように電車を使って向かう予定でした。
最寄りの大きな駅まで歩き、改札を通り、電車待ちの多くの人と同じように列に並び、次に来る電車を待っておりました。
数分も経たないうちにやってきた電車。
降りてくる無数の人。
続いて乗り込んでいく列の流れ。
私もその列の流れに乗って電車に乗り込もう・・・・
乗り込も・・・・・??
なんか乗れない・・・
え、なんで?
なんかわかんないけど怖いんですけどw
まぁ電車は数分おきに次々やってくるし、次のに乗ればいっかと思い、また列に並びなおしました。
結果、次の電車も、その次の電車も乗れない・・・
電車にも乗ってないのに、早くなる鼓動、真っ白になっていく視界。
私は朦朧とした意識の中ふらふらとホームから改札のほうへ戻り、改札の隅でうずくまりました。
とりあえず電車に乗らなきゃ・・・
お客様のところに行かなきゃ・・・
頭の中はそれだけでした。
震える手で、親友に電話してみることに。
幸いなことに親友は電話に出てくれました。
「あのさ・・・電車に乗れないんだけど・・・」
『え?どうしたん??』
「自分でもわからないけど、なんか怖くて、目の前真っ白になって。。。」
『帰れないの?』
「いまからお客さんとこ行かなあかんのよ」
『じゃあさ、このまま電話つないどくから、私としゃべりながら乗る?』
「あぁ、それなら乗れるかな。ちょっとやってみる」
友達と通話したまま、私はホームに戻り電車を待ちました。
(話した内容はそれ以外一切覚えていませんw)
電車がやってきた・・・
「よし、今から乗るよ・・・」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
いや無理・・・!!
『うんうん、ゆっくりいこやー』
「う、うん、じゃあ次の電車待つわ・・・ぜぇぜぇ』
結果、またその次もその次も乗れませんでした。
人でごった返すホームで、汗だくで泣きながらふらふらと歩く私の姿は、ほかの人の目にはどう映ったでしょうか?
改札の近くまで戻り、友達との電話を切った私は、とあるところに電話をかけました。
そう、それはいつかチェックしていた駅近の心療内科です。
それからのことは、正直ほとんど覚えていません。
覚えていることは、
・気づいたら病院にいたこと
・バウムテストをやったこと
これだけです。
どうやって病院まで行ったのか、どんな先生とどんな話をしたのか、どうやってお薬をもらったのか、病院から家までどのようにして帰ったのか。
思い出そうとしても思い出せません。
それから本格的な、私とパニック障害との闘いの日々が始まったのです。
つづきます。